冷房の使用について

夏場の体調不良のほとんどが冷房の使用によるものと思われます。

もともと体温は上半身が高く下半身が低くなりがちなので、その傾向がより強められてしまうからかもしれません。

ただ現在は冷房を使わずに生活することは困難になっています。

冷房使用の際の注意点について箇条書きにしたので、参考にして下さい。

  • 冷房使用中にサーキュレーターなどを併用する主な目的は床に近い空気の冷えを解消することですが、それは同時に床に自然に落下して後は拭き取るべき異物を巻き上げ鼻から吸引することにもなるので、広い施設などではよいですが一般的な広さのリビングルームや寝室では避けるか天井にファンを取り付けるのが無難です。
  • 冷房のきいた部屋に留まる場合、靴下や靴などでは持続的な冷気による冷えを防止する効果は薄いので、できればオットマンや椅子などに足を乗せておくのがベストです。脛の痒みや痛風発作の予防になります。
  • 冷房を1日中つけておくにしても、1日に1度1時間程度は送風運転にして内部をできるだけ乾燥させる。汚れた空気が排出されるので、暑いですがなるべくその間は窓を開けるなどをして換気を促進する。冷房内部を乾かせばその後の冷房効果も高まります。
  • 日中エアコンを使わないなら、クローゼットや引き出しは少しでもよいので開放しておく。見た目が悪く埃などの異物が入ってしまうが、締め切ったままだと夜間は暖房に近い状態になり暑苦しさが増してしまう。暑い時期衣類や靴などにとっては湿気が溜まる害のほうが大きい。
  • 就寝前に換気をする。エアコンを使っていながらでもよい。室内のほとんどが外気と入れ替わっても室内のものや壁、床の温度は低くなっているので、そこまで室温は上昇しない。小型の扇風機などでクローゼットや引き出しの中なども入れ替えるとなおよい。(溜まった暖気と湿気を逃がすため)。就寝中に浮遊粒子をできるだけ吸入したくないので、就寝1時間くらい前がよい。
  • 就寝中は防犯上問題ないなら1cmほど窓を開けて乾燥を防ぐ。(冷房効率は落ちるが喉の乾燥を防げるし、エアコン内も換気されるのでカビ対策にもなる)
  • 就寝中の風量は最も弱いものにする。吹き出される風を弱めるためのカバーが販売されているので、それを取り付けるとよい。扇風機などで空気を動かすと微生物など吸い込む量が増えるので控える。
  • 冷房を使用しなくなったら毎年必ず掃除をする。当薬局は使用しなくなったら信頼のできる業者に毎年エアコンの清掃を依頼しています。業者の方によると掃除前の汚れは最大10のうち1,2くらいの状態とのことですが、吸い込むカビの量は最低限にしたいので必ず行うようにしています。
  • 就寝中の暑さ対策として冷房とは関係ないですが、横になる場所は概ね左右2つに分けて暑くなってきたら反対側に移動するよう意識すると案外心地よいです。

節電を意識するあまり体調を悪くしてしまうのは避けたいです。

就寝中に冷房で喉を傷めていると感じている方は窓を少し開けるようにしてみてください。